企業概要

株式会社第一興商は1971年、音響機器の販売を始め、現在ではカラオケ店「ビッグエコー」を運営。その他にも、「Web配信事業」、「音楽ソフト事業」、「BGM放送事業」などエンターテイメントの領域で事業を展開中。中国に二つのグループ会社『第一興商(上海)電子有限公司』、『第一興商電子貿易(上海)有限公司』がある。

株式会社 第一興商 開発本部 海外事業推進部 次長 辻克裕氏にインタビューさせて頂きました。

導入の背景は何ですか?

中国現地法人の財務状況をリアルタイムで日本で見られるとは、思ってもみない発想でした!

毎月の日本への報告資料に現地法人が多くの時間を割いており、どうにかならないものか?という課題はありました。ただ、具体的な対策はなく現行の運用を続けていました。そんなとき、CrossWordの存在を知りました。現地法人の財務状況をこのような仕組みで日本本社から閲覧したり、財務諸表を出力するという発想は考えても見ませんでした。

他社ではなくなぜ当社のCrosswordを導入しましたか?

操作は簡単!そして柔軟性のあるところが選定のポイント!

他社製品も比較検討しましたが、CrossWordの柔軟性が選定のポイントとなりました。もともと報告書のExcelフォーマットがありましたが、それに近づける形で足りないところは少し手を入れて理想の報告書にしています。

導入後どのような効果がありましたか?

報告書にかける工数が劇的に削減し、生産性向上!

用友から数字の転記をすることなく、ボタン一つで財務諸表が出力できるため、現地法人の報告書作成時間が大幅に減りました。また、導入前は経理からの確認事項が多く、経理→海外事業推進部→現地法人というやりとりをしていましたが、導入後は経理が直接元帳を確認でき、そのやり取りが殆どなくなっています。

どのような使い方をしていますか?

中国現地法人2社の財務状況をを一つのCrossWord上で閲覧!

中国現地法人は上海市に2社あり、用友上で二つの会社の帳簿を持っているため、CrossWordもログイン画面で見たい会社を選択することで、2社の帳簿が閲覧できます。閲覧者は、経理、海外事業推進部、現地法人の駐在員です。

工夫している使い方はどこでしょうか。

できるだけCrossWordの標準財務諸表を生かすことでコストを抑えました。

CrossWord上で標準的な財務諸表は出力できますが、従来運用していた財務諸表とはフォーマットが異なるため、当初は全て追加開発を検討していました。しかし、コストもかさみ、せっかくのCrossWordの標準財務諸表が無駄になってしまうと考え、標準財務諸表に足りない項目のみ追加し、標準機能を生かす形でカスタマイズしました。CrossWordから出力した損益計算書に少し手を加える形にはなりますが、それでも用友からの数字の転記作業などは、大幅に省くことが出来ました。

導入後の課題はありますか?

現地の財務状況だけでなく、財務の運用が可視化され、やるべきことが明確になりました!

今後は使用していない勘定科目のクリーニングを行い、体系を見直すことで、双方が求める財務資料を効率的作成し、 経営に役立てていきたいです。

当社担当者の声

CrossWordを最大限有効活用してくださっているお客様です!

日本本社側の思いと、現地法人側の思いは、多くの場合温度差ができてしまいがち。その温度差を少しでも埋め、効率化するための一助になれば。と誕生した製品です。まさに第一興商様はその、私たちの開発時の願いを実現してくださっています。